Como Sense

常識(Common Sense)から何かが欠落した、そんなブログ。

お笑いは音楽だ(後編)。

お笑いは音楽だ(前編)。を読んでからのほうがいいよ。

 

 

前編では調子に乗ってしまってホント申し訳ございませんでした。

お前はお笑い芸人でもないのに何を偉そうに語っているんだと。人前でネタをやった経験もないくせに何が分かるんだと。おっしゃるとおりです。分かりますともその気持ち。高校卒業後働いたことのないミュージシャンが、仕事頑張れ的な曲作っても、何の説得力もないと感じるのは当然です。

 

まぁその、実は僕、人前でネタをやったことがあるんですよ。

おちんちん生ハメ状態で申し上げますと*1、僕もR-1ぐらんぷりにエントリーしてピンネタをやったんですよ。残念ながら決勝どころか一回戦で敗退したんですけど。前回の冒頭でお笑いやりたいなぁとか書いてましたけど、経験済みでした。

 

観客の反応としては、ややスベリでした。人生初スベリです。今まで順調にスベリというものを味わわずに生きてきた(鈍感)んですけどね。精神的ダメージが大きすぎて僕のガラスのハートが粉々に砕けてキラキラと輝いていました。まぁあんまり気にしてません。翌日普通に体調崩しましたけど。

 

でも実際のところ、プロでスベリまくってた人もいたので、アマチュアでややスベリだった僕はまだマシなほうです。その日ではアマチュアで勝ち進んだ人はいなかったのでとりあえず良しとします。むしろ僕が緊張しすぎて気付いてないだけで、そこそこウケてたところもあったみたいです(勝手に見に来た友人談)。そりゃあこのブログで散々「見られたら興奮する」とか言ってる僕だって、実際に見られたら緊張するに決まってるじゃないですか。見られてドキドキするっていう点では一緒ですけど。

 

ネタはフリップ芸をやりました。ピン芸の初歩です。甘えです。何でフリップ芸なのかというと、一つ一つのネタが考えやすいし、お絵描きがそこそこできるってのもありますが、緊張でネタが飛ぶのを防ぐためです。フリップめくりながら反応すればいいので。歌詞見ながら歌ってるようなもんです。

 

すごく言い訳がましく聞こえるんですけど(というか言い訳なんですけど)、とにかく時間がなかったんですよ。一回戦って年末年始のバタバタした時期で、エントリー決めたのも出番の3週間前くらいなので。フリップにお絵描きしただけで見せる練習はしていません。ただの絵の発表会です。たいへんよく描けました。Twitterとかpixivで勝手にやっとけって話。ていうか僕ピンネタよりも漫才とかコントのほうが好きだし。

 

とりあえずいい経験にはなりました。やっぱりこう、これくらい自分にもできそうだなとか思っても、実際にやってみたらなかなかできないことってありますね。

まぁ1年くらい前の発表に比べたら別に大したことないですよ。質疑応答もないし。質疑応答ありのピンネタとかヤだな。

  • このネタはどの年齢層向けのネタですか。
  • 8枚目のフリップの絵は何を表していますか。
  • このネタは○○という芸人さんのネタに似ていますが違いはありますか。
  • もっと笑いをとるとしたらどんな改善ができると思いますか。
  • オチの言葉がよく聞こえなかったのでもう一度やってください。

 

僕は所詮おもしろいネタが書ける人間なだけであって、おもしろい人間ではないなぁと。もっと言えばおもしろいネタを見つけるだけで、それを完成させることもできないなぁと。そもそも自分にとってはおもしろいかもしれないけど、周りにとってはおもしろくないかもしれないし。自分は何がおもしろいと感じるのかもハッキリ理解してないし。おもしろいって一体何なんだ。

求められるのは、おもしろいことを見つけてくる人じゃなくてなんでもないことをおもしろくできる人なわけで。僕はネタ作り自体は好きでそこそこ自信があるんですけど、なかなか上手に表現できないんですよ。取ってきた松茸をガムにしちゃう人と、冷蔵庫の余り物でおいしい料理を提供できる人なら、そりゃ後者のほうが重宝されるでしょ。ガム作ってる場合じゃねぇ。

 

R-1の他の出演者のネタとか見てみると、内容が空っぽでも雰囲気で笑わせることができている人がいて、やっぱりテンポが大事なんだと思いました。ブログも句読点ばっかりで読みづらかったり、やたらと難しい言葉を使ってたりするとテンポ悪くなって読む気も失せるでしょう。あれ、テンポで合ってますっけ?チンポですっけ?字面が似てるので間違えやすいんですよね。どっちも大事なので問題ないですけど。チンポは舐めてもいいけどテンポは舐めちゃダメってことで。

 

 

まぁでもね、笑いがあったら別に勝ち負けなんてどうでもいいよね(一回戦敗退を正当化)。「なんかよくわからんけどおもしろい」って思っても、笑えるならそれでいいじゃないですか。長い間、自分をやってきたけど自分のことなんか何も分かってないですもん。なんで自分は生きてるのかとかよく分からないまま生きてるし。音楽聞き流す感じで、なんでおもしろいのかとか別に深く考えずに笑っときゃあいいんですよ。ハハハッ。

 

(ブログ更新のテンポも上げたいところ。)

*1:単刀直入に言うと。

(短刀直入と書くのは誤り。僕のは決して短くはない。人並み。謎のアピール。)